「けれど…なかなか良いものが見つからないの…ハグリッドには内緒で貴女も手伝ってくれる?」
裁判で有効な説得力のあるものを探そうとしているらしく、レンはそれに小さく頷くと、直ぐに立ち上がり本棚の方へと消えていく。
すると暫く後、1冊の本を持って現れるとそれをハーマイオニーに手渡した。
「魔法動物が無罪になった裁判の記録が綴られた本よ。この本は読んだ?確かその中にヒッポグリフの事が書いてある内容があったと思うの。他にも何か探してみるわね。」
ハーマイオニーはその本を受け取ると嬉しそうに微笑んだ。
11時が近付くとハーマイオニーは何かを気にしているかの様に時計を見る回数が多くなる。
「試合、見たいんでしょ?」
そう…今日はグリフィンドールとレイブンクローの試合なのだ…。
レンが「行く?」と声をかければ、少し考えた後、彼女は控えめに首を縦に振った。
レン達が競技場に着いた時は、既に試合が始まっていた。
ファイアボルトに跨るハリーの姿が、とても輝いて見えた。
「ハリー、生き生きしているわね。」
「その筈だわ。だってハリーはクィディッチが大好きなんだもの。」
そういうハーマイオニーの瞳もどこか輝き自然と笑みが零れてくる。
ハリーが何かを見つけ急降下をすればレイブンクローのシーカーもハリーを追う様に素早く後ろについてくる。
だが、あと一歩という所で、レイブンクローのビーターが打ったブラッジャーがハリーを掠め、ハリーがスニッチを見失ってしまう。
すると客席のあちらこちらから、がっくりしたような声が漏れる。