するとジョージがもう1つのブラッジャーを相手チームのビーター目掛けて叩きつけ、標的のビーターはそれを避けるのに止む無く空中で一回転した。
「グリフィンドールのリード、80対0.それにあのファイアボルトの動きをご覧下さい!ポッター選手、あらゆる動きを見せてくれます。どうです、あのターン、チャン選手のコメット号では到底敵いません。ファイアボルトの精巧なバランスが実に目立ちますね。この長い…」
実況のリーがそうファイアボルトを絶賛していれば、隣に座っていたマクゴナガルが「いつからファイアボルトの宣伝係に雇われたのですか?」とリーを一喝。
レンは思わずそれに笑ってしまった。
その後試合はレイブンクローが参加ゴールを決めて点差を50点までに縮めてきていた。
ハリーが動けばレイブンクローのシーカーのチョウはハリーをマークしている様でその行く手を邪魔してくる。
「ファイアボルトのスピードに敵わないから自分で探すよりもハリーをマークする事に決めたんだわ。」
ハーマイオニーは少し興奮気味にそう言えば、ハリーもそう思っていた様子で急降下をしチョウが着いてくるのを確認してから上昇、するとチョウはそれについて行けずに急降下したまま、ハリーは弾丸のようにレイブンクロー側のフィールド上空を目指して飛んでいった。
「レン、見て!」
ハーマイオニーがそう言いながら指差した先を見れば、黒い頭巾を被った者が3体ハリーを見上げている。
するとハリーはユニフォームの首のところから手を突っ込み杖を取り出せば守護霊の魔法でパトローナスを呼び出し銀色の大きなものがそれを直撃した。
「ハーマイオニー…おかしいわ。吸魂鬼なら辺りの空気が急激に下がるはず…それが…パトローナスを受けてその場に止まっているなんて…」
「やったわ!勝ったわ!」
ハーマイオニーはレンの言葉を聞いていたのかいなかったのか、レンに抱き付き嬉しそうに歓声を上げた。
レンが吸魂鬼に目を奪われていた間、ハリーはスニッチをキャッチし試合はグリフィンドールの勝利で幕を閉じた。
グリフィンドールの応援団は、皆興奮した様子でロンを先頭にグラウンドに飛び出していく中、ハーマイオニーはそれに釣られて行きそうになると、我に返った様に「帰りましょう。」とレンを引っ張って談話室へと帰っていった。