第28話
朝食に考え事をしながら降りていけば、教員席にいたハグリッドやリーマスが心配そうな眼差しをレンに向けていた。
“クレスメントがブラックに襲われた”
そんな話を聞いたのだろう。
だが、それと反対にダンブルドアの視線は何やら期待している様な輝きに満ちた視線だった。
まるで、答えはもう直ぐそこに迫っている…とか、もう少しだから頑張りなさい…とかそんな風にレンは感じてしまった。
都合よく捉えすぎだと、思わず自分自身に笑ってしまえば、心配そうに見つめていたハグリッドとリーマスが不思議そうにしていた。
ネビルはネビルで事件以降、大変そうだった。
マクゴナガルは今までにないくらいに怒っており、これからのホグズミードの出入りや寮に戻る為の合言葉を教える事の2点をネビルに禁じ、そして事件から2日後の今日、お祖母さんから吼えメールが届きネビルは慌てて手紙を掴み大広間から逃げ出した。
僅かに「一族の恥晒し」などと怒られている声が聞こえてきた。
ハリーにも手紙が届いており、授業が終わって一息ついた午後6時頃、ハリーとロンは何処かへと消えて行った。
誰かから手紙が届き呼ばれたのだろう…レンは談話室でそう思いながらも一時を吸血鬼のレポートを書きながら考えていた。
今週末はホグズミード行きが許可された事を掲示板で知らされ、談話室が賑わってきた頃、ハリー達は談話室に戻ってきた。
「レン、俺達と一緒に行かないか?」
双子がそう誘いに来たがレンは首を横に振った。
「考えたい事とやらなければならない事が沢山あるの。」
そう言うと、仕上げたレポートを持って寝室に戻った。
週末はクルックシャンクスとスキャバーズを探そう。
シリウスの"あの時と同じ"と"ウィーズリーのところの鼠"その2つの単語がどうも気になっているのだ。
クルックシャンクスはシリウスにとても懐いていた。
シリウスがスキャバーズを狙っていたのでクルックシャンクスもスキャバーズを狙った…
そう考えれば、スキャバーズに執着していた事に納得できる。