「レン」
「なぁに?」
「俺達さ、卒業したらウィーズリー・ウィザード・ウィーズって店を開こうって思ってるんだ。」
「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ?」
「略してWWW。悪戯専門店さ。」
「素敵ね。貴方達に似合っていると思うわ。あんなにも人を笑顔に出来る2人だもの。」
レンは本当にそう思った。悪戯に関する事になると彼らの瞳は輝きだし、水を得た魚状態。
とても生き生きしていて、そのアイテム自体も人を笑わせる物が多かった。
「でも、ママにはまだ秘密なんだ。厳密にはバレてて反対されてる。」
「おば様の事ですもの、ちゃんと安定した、魔法省にでも務めてもらいたいんじゃない?」
「うん、それと同じ様な事言ってたよ。けどこれは俺達が絶対に叶えたい夢なんだ。資金も貯めてるし、研究と調査も怠ってない。」
レンは、うん。と頷き話を聞き続ける。
「絶対にそうするんだって、強い意志みたいなもんがあれば、何があろうと進んでいけるもんさ。レンもそういう意思、持ってるだろ?」
ジョージは優しくレンを見てはポンポンと頭を撫でてくれ、自分を認めてくれるこの人の言葉にレンは素直に頷けた。
「レンは目標とか夢ってあるのか?」
「ヴォルデモートを倒す事よ。私ね…ハリーのご両親が殺された夜…ヴォルデモートに抱えられてその場にいたの…」
レンがそう言えば、ジョージは少し固まりながら驚いた表情をみせた。
レンはそれに少しだけ苦笑を浮かべ、今まで自分の口からは殆ど話した事がなかった事をゆっくりと話し始める。
幼い子供の目に映った、ハリーの両親が殺されていく映像…母親が許しを請いながら、ハリーの代わりに自分を殺してくれと盾になった事…その記憶をよく夢に見て魘され、今でさえも時々夢に見る事。
いつの頃からだったか、大切な存在を殺される人を作ってはいけない…自分の父にそれをもう奪わせてはいけないんだ…そう思い、私が壊してしまった母に報いる為にも、娘の自分が父を止めるべきだ、自分が倒すんだ。と決意した事…。