以前三本の箒で聞いた話によれば、ピーターはシリウスやジェームズと一緒にいた友達だった筈だ。
その殺されたピーターが鼠で、シリウスは鼠を追っている。
アズカバンに送られる事件に関わっているのもピーターとシリウス…。
もしピーターが何らかのトリックでシリウスを犯人に仕立て罪をなすり付け、死んだフリをしてロンの鼠として生きていたとしたら…?
シリウスは「あの時と同じ手」と言った。それが、自分が死んだと見せかける為に使ったトリックを指しているとすれば…。
そう考えれば全ての事柄が一本の線で繋がった気がした。
「レン?」
彼女が急に考え込んだ事がリーマスは心配だったのだろう、気遣わしげに声をかけ、レンはハッと我に返った。
「もう1つ…私とそのぺティグリューは何か繋がりはあったの?」
レンがまさかそんな事を聞いてくるとは思っていなかったのだろう、リーマスは瞳を丸くして驚いて見せた。
「いや…特には何もなかったと思うよ。何度かは生まれたばかりのレンに会った事はあったけどね。」
以前、スキャバーズはレンが触れば酷く脅えた瞳でレンを見つめ噛み付いた事があった。
動物に警戒される事はあってもあんなに脅えられた事は初めてだった。
スキャバーズがピーターだとすれば、ピーターとレンも何かしら関係があるのかもしれないと思ったのだが…。
「後1つ…ピーター・ペティグリューは忍びの地図の事を知っているの?」
「あぁ。あの地図に名を書いた4人のうちの1人さ。」
ならば、スキャバーズが"あの手"を使ってでも逃げたい、死んだと思わせたい理由がはっきりと判った。
そう、ロンの傍に居たのなら、あの地図をハリーが手にした事、それがとても危険なものだと判ったはずだ。
ならばもう、地図に映らない場所でウィーズリー家へ戻れる機会を伺っているか、他の安全な所へ逃げているに違いない。
「どうしたんだい?」
「ハーマイオニーの飼っている猫はね、ニーズルとの混血だと思うの。ニーズルって知ってる?」
「あぁ、とても賢い猫の様な子だね。」