「そうね。それは確かにあるかもしれない。…でもそれでひとつの尊い命が救える事は確かよ。」
レンがそれだけ言うと黙ってしまったのを見て、ハリーは肖像画の前で立ち止まれば振り返りレンを見つめる。
「レン、ごめん。」
「どうしたの?」
「あのホグズミードでの事。怒りに任せて酷い事を言った事後悔してるんだ。まだレンの主張する事は信じられそうもない…僕の中に強い憎しみがあるから…けど、レンは大切な仲間で親友なんだ。僕が魔法使いだって知る前からずっとレンは僕の側に居て守ってくれていたのに。信じられる大切な存在なのに…あんな酷い事を言ってごめん。本当は僕、あんな事、本気で思ったりしてない。」
ハリーは申し訳なさそうに自分の気持ちを素直に伝えてくれた事、レンは嬉しかった。
「ハリーは悪くないわ。それに私は怒っていないもの。…確かに傷ついてないって言えば嘘になる。あの時はとても悲しかったわ。けど、それは私にも非がある事。ハリーにとってショックな事を知ったその場であんな事…無神経だったって思ってる。ごめんなさい。」
「それじゃ、おあいこって事で仲直りしないか?シリウスの事、今は抜きにして…。レンと気不味い関係のままってもう嫌なんだ。」
ハリーの申し出にレンは微笑み大きく頷くとハリーは嬉しそうに微笑み、肖像画の裏の穴を通って談話室へと入っていく。
太ったレディはその話を聞いていたのか「仲直りできて良かったわね。」と言えばレンは頷き同じ様に談話室に戻った。
その後ハリーはいつもと変わらない様子でレンに接してくれた。
感じた事、思った事をレンに話してくれる。
勿論、シリウスが裏切り者か無実かについてはお互いに意見が違う為、敢えて触れない様にしてきていた。
ロンはハリーとレンが元通りになった事に安堵し、自分もレンに対しては何も変わっていないとそう振舞ってみせる。
それがハーマイオニーは面白かったのか彼女にも笑みが零れていた。