こんな状態は久し振りだとレンは思ったし、ジョージもそれを見てどこか嬉しそうだった。
魔法生物飼育学でハリー達はこっそりとバックビークの事をハグリッドに聞いていた。
勿論、ハグリッドはレンに秘密にしていたがっていたのでレンはその場にはいなかったが…。
ハグリッドは控訴の準備をロンやハリー、ハーマイオニーが手伝う事に反対らしい。
委員会がルシウスの言いなりだから無駄だと思っているらしく「残された僅かな時間を幸せなものになるようにするだけだ」と言っていたらしい。
だがその時、想像出来ない事が起こった。
ハグリッドを貶したドラコに対し、ハーマイオニーが怒り、彼を殴ったのだという。
それはドラコにとっても驚いたであろうとレンは思ったが、どうしてか聞いた時は思わず笑ってしまった。
だがレンも感じたがハーマイオニーは何かいっぱいいっぱいのような気がした。
呪文学の授業には無断で休んでしまうし、お告げがあったとかで予定より早く水晶占いに入った占い学では、トレローニーにキレてしまい、占い学の授業を止めると教室を出て行ってしまったり…イースター休暇に入った時は、リーマスの様に具合が悪そうになりながら沢山の宿題を抱えてノイローゼ気味だった。
「これが休暇だっていうのかい!」
ある昼下がりシェーマスが談話室で吼え、レンは思わず苦笑してしまった。
「試験はまだ先だってのに、先生方は何を考えているんだ?」
その言い分に半ば納得しながらも、レンは多くの宿題をひとつひとつ仕上げていく。
ハリーは毎日続くクィディッチの練習に加えて、キャプテンのウッドと果てしない作戦会議の合間に宿題を何とか終わらせようと必死になっている様だった。
イースター休暇明けの最初の土曜日に優勝をかけた試合が待っているのでウッドも今度こそ優勝杯をと夢中になっているのだろう。
ウッドが「50点以上の差が出来てからスニッチを捕まえるんだ。」とハリーに言い聞かせているのをレンも何度か目撃した事があった。
レンは参考までにと、自分が終えた宿題をハリーに貸し出し、時間のある時はロンが行っている控訴の準備を手伝う。
本当はスキャバーズを探しに行きたいのだが、2度目のシリウス襲来によって警戒が厳しくなり、なかなか探しに行く機会がないのだ。
勿論、探しにいける僅かな時間はあらゆる場所を探して歩いていたが未だに見つからない。