スリザリンのブラッジャーや風の抵抗を少なくさせる為、箒に身を付けるように伏せる。
二人が並んでスニッチに向かって手を伸ばし…
次の瞬間競技場全体が歓声で爆発した。
そう、ハリーがスニッチを掴んだのだ。
空中高くてを突き出し、その手にはしっかりと小さな金色のボールが羽をばたつかせている。
選手達が次々にハリーの所へ集まり、腕を絡ませ、抱き合い、もつれ合い声を嗄らして叫びながら地上へと降り立つ。
それと同じように真紅の応援団が柵を乗り越えて並のようになだれ込んだ。
皆が皆、優勝を喜び選手を激励している。
レンは皆が行き最後からそれに続き、少し離れた所から眺めている。
マクゴナガルもウッドも大泣きで、選手達全員が肩車をされていて、ダンブルドアはキャプテンのウッドに優勝杯を手渡すと、それをハリーに渡す。
ハリーは優勝杯を高く掲げ、ふとレンと視線が合えば互いに微笑を浮かべた。
「レン!」
ジョージは肩車を降ろしてもらい、人混みを掻き分けてレンの元へとやってくれば彼女を強く抱き締め「見ててくれたか?優勝だ!」と嬉しそうな声をあげる。
レンはそんな彼がとても嬉しく思い「おめでとう」と彼を激励した。


クィディッチ杯をついに勝ち取ったという事実は皆を1週間ほど夢見心地へと誘った。
がいつまでもそうしている事も出来ず、試験のある6月が近付いてくると皆は勉強に励み憂鬱そうな顔が並んでいる。
レンはスネイプの個人授業も毎月行い先月合格点を貰ったので少しは余裕ができ、その分スキャバーズの捜索に専念していたが、その度にリーマスに見つかってしまう。目くらまし魔法で身を透明の様にして捜索していたのにも関わらず見つかってしまうという事は、多分あの地図を利用し見張っているのだろう。
最後の最後でリーマスは5点ほどだがレンから減点し「次はもっと減点するし、もし規則を破って外出していれば直ぐに判るからね。」とレンを叱った為、捜索を中断し仕方なさそうに試験勉強を始めた。
「焦って勉強しなくても良い人が羨ましいよ。」
レンの様子にロンは少し嫌味っぽく言えば、レンは苦笑を浮かべるしかなかった。