夏休みが始まってから、リーマスは忙しそうにしていて、家にいない時の方が多かった。
レンは何がそんなに忙しいのか、そして時々長い間戻ってこないのはどうしてか…そんな事は聞かなかった。
自分にも他人に知られたくない事はある。それと同じだろうと思ったのだ。
リーマスの事はリーマスが手紙に書いてくれた事しか知らない。
だが、それでも一緒にいたいと言ってくれ傍に居てくれるだけで、レンはありがたかった。
夏休み休暇が始まれば、ロンやハーマイオニーは勿論、双子やジニーも手紙をちょくちょくくれた。
ロンの父、アーサー・ウィーズリーがガリオンくじを当てて「日刊預言者新聞見た?家族皆で旅行に来てるんだ!」と嬉しそうに手紙を寄越してくれたのを覚えている。
ハーマイオニーも家族との休日を満喫している様だった。
旅行先で調べた魔法史がとても興味深く、宿題にそれを付け加える為にわざわざ書き直し、羊皮紙がとても長くなってしまったらしい。
そして、魔法省からも時折当主としての任務の手紙なども届いた。
今回はただ単に、クレスメントの力を借りたい…ただそれだけのものだった。
7/31の0:45、レンの家から一匹のゴールデンレトリーバーが優雅にシッポを振りながらプリペット通りに歩いて出て行く。
口には少し大きめの包みを咥えている。
その犬は自分の行く場所が解っているかの様に真直ぐある家に進むと、その家の二階を眺め部屋の窓が開いているのを確認すると…犬は飛んだ。
普通の犬ではありえない。庭先から二階の窓まで飛んだのだ。