それにハリーがどうしてペティグリューが生きていると知っているのだろうか…。
「駄目よ!判らないの?私達、最も大切な魔法界の規則を1つ破っている所なのよ!時間を変えるなんて誰もやってはいけない事なの。ダンブルドアの言葉を聞いたわね。もし誰かに見られたら…。」
「僕達自身とハグリッドに見られるだけじゃないか!」
「ハリー、貴方がハグリッドの小屋に自分自身が飛び込んでくるのを見たらどう思う?」
「多分…気が狂ったか何か闇の魔術にかかってるのかと思う。」
「その通りよ。事情が理解できないでしょうし、自分自身を襲う事もありうるわ。マクゴナガル先生が、魔法使いが時間にちょっかいを出した時どんなに恐ろしい事が起こったか教えてくれたわ。何人もの魔法使いがミスを犯して過去や未来の自分自身を殺してしまったのよ!」
「判ったよ!ちょっと思いついただけ…僕、ただ考えてて…」
彼らのやり取りがそう聞こえてくれば、レンは納得した。
確か魔法省にはタイムターナーという時間を戻る事が出来る逆転時計が保管されていると聞いた事がある。
ハーマイオニーが多くの宿題を抱えてパンク寸前になっていたのは、その時計を使って多くの授業を受けていたからなのだろう。
そして…きっとこの場にいるのは、ハリー達はバックビークを救おうと未来から時間を遡って来てくれたのだ。
レンはなんだかそれがとても嬉しく思うと同時に、此処から立ち去らなければならないと思った。
2人は誰にも見つからない様にと気を張っている。
もし犬の自分と此処出会ってしまえば…その事に気を取られて成功するものも成功しないかもしれない。
レンは身を低くしたままカボチャ畑を抜け出してハグリッドの小屋の方へと歩いた時だった。
「大丈夫だってば、スキャバーズ!猫はいないよ!此処にはお前を傷つける者は何にもないんだから!」
ロンが丁度そう叫んでいるのが聞こえ、レンは心臓が飛び跳ねた気がした。
スキャバーズが居たのだ…ハグリッドの小屋に隠れていたのならば、レンがいくら探しても見つからなかったはずだと思った反面、シリウスに知らせなければと思った。今ならば間に合う…。