「今日は夕食の誘いに来たんだ!」
「我らが姫の登場を皆待ってる!」
「ごめんなさい、さっき食べたわ」
「そんなこと言わずに、さっ!」
「皆って誰?」
「我らが兄弟に、ミス・ハーマイオニー・グレンジャーも来てる」
レンの即答し続ける姿に2人は大袈裟に落ち込む仕草をみせながら話を続けた…が、とりあえずその場に居るだけでも良いから…と、レンの手を引く。
レンはもう片手を掴まれる前に指を軽く振り羊皮紙にリーマスへの書置きを残し、2人の間に挟まれて連れられて行った。
「ママ、一人追加ね!」
フレッド、レン、ジョージの順に漏れ鍋の暖炉から3人は姿を現した。
レンは煙突飛行が苦手でその場に吐き出されるように出てきたが、フレッドとジョージががっちりと腕を絡め掴んでいた為にその場に尻餅をつくことだけは免れた。
「まぁ!レン!!」
モリーはレンの姿を見るや否や双子を払い退けてきつく抱き締めた。
「心配してたのよ?ホグワーツで会った時は様子がおかしかったし…大丈夫なの?」
「あの時はごめんなさい…大丈夫です。ただ、やっぱり家族を失ったのは大きくて…おば様に甘えてしまいそうで…」
レンはそう苦笑しながら言うと、モリーの瞳にうっすらと涙が浮かんだ。
「ミス・クレスメント、高貴なるそのお姿を拝見でき、何たる幸せ…」
モリーの背後からそんな声が聞こえ、レンはモリーの腕からすり抜けると声の主を探した。