第35話
「ほら、キミ達には武器がある。私は丸腰だ。シリウスも杖はないし、レンは攻撃できる状態じゃない。見ただろう?あのふらつきようじゃ上手く魔法も唱えられない。…これで聞いてくれるかい?」
「ブラックの手助けをしてなかったって言うなら、どうしてコイツが此処に居るって判ったんだ?」
ハリーは話を聞く気になったのだろう、シリウスを睨みながらリーマスに問えば「地図だよ。事務所で地図を調べていたんだ。」と答えた。
「地図の使い方を知っているの?」
「リーマスは地図と書いた人の1人よ…ムーニーという名がリーマスなの。」
レンがそう答えれば、ハリーは驚いたようにレンを見てからリーマスを見れば、リーマスは肯定するように頷いた。
リーマスは部屋を行き来しながら、話し始めた。
ハリー達がヒッポグリフの処刑前にハグリッドを訪ねるのではないかと思い地図を見ていた事…ハリーが父親の透明マントを着ていたのかもしれないといえば、ハリーは驚いた様子だった。
リーマスは何度も、ハリーの父親のジェームズがそれを使い隠れる所を見た事もあるし、地図には透明マントを使おうと名前が現れる事を教えてくれた。…勿論それは動物もどきでも同じ事が言える。
リーマスは、ハリー達が校庭を横切ってハグリッドの小屋に入り、20分後城に戻り始める姿を地図で見たという。
「だが今度はキミ達の他に誰かが一緒だった。」
「え?僕達だけだった。」
リーマスのその言葉にハリーは戸惑いながらもそう言えば、リーマスはその言葉を無視して話を続ける。
地図がおかしくなったかと目を疑っていれば、今度はシリウスとかかれた点が急速に近付きハリー達の中から2人を暴れ柳に引きずり込んだ。
「1人だろ!」
「ロン、違うね。2人だ…。鼠を見せてくれないか?」
リーマスは感情を抑えた言い方をした。
「なんだよ、スキャバーズに何の関係があるんだ?」
「大ありだ。頼む、見せてくれないか?」
ロンは躊躇ったがローブに手を突っ込みスキャバーズを取り出した。
スキャバーズは必死にもがき逃げようとしていたが、ロンはその尻尾を掴み動きを止めた。