「なんだよ…?」
スキャバーズを近付いて見つめるリーマスに脅えて、スキャバーズを抱き締める。
「僕の鼠がいったい何の関係があるっていうんだ?」
「それはただの鼠じゃないの…ロン…リーマスやジェームズさん、シリウス達と親友だった人で、シリウスと同じアニメーガス…鼠の動物もどきで本当の名前はピーター・ペティグリュー。その証拠に指が1本欠けているし、鼠にしてはとても長生きだわ。」
レンのその言葉を飲み込むまで、皆数秒かかったようで沈黙が流れ、その事実を突き止めていたレンをシリウスはとても驚いているようだった。
「ピーター・ペティグリューは死んだ。コイツが12年前に殺した!」
「殺そうと思った…だが、小ざかしいピーターめに出し抜かれた…今度はそうさせない。」
シリウスはスキャバーズに襲い掛かり、その勢いでレンはよろけ、クルックシャンクスは床に投げ出された。
折れた足の上にシリウスの重みが圧し掛かり、ロンは痛みに悲鳴を上げれば、リーマスが飛びつき、シリウスを引き離した。
「シリウス、待ってくれ!そんなやり方では駄目だ。皆に判ってもらわなければ…説明しなければいけない!」
「後で説明すれば良い。この子達はレンの事も私といた、それだけで聞く耳も持たない。我々が何を説明しようと信じようとはしないだろう?」
シリウスは唸りながらリーマスを振り払おうとし、スキャバーズは逃げようとビービー泣きながらロンの顔や首を引っ掻いている。
「シリウス、貴方が一番良く判っているはずよ。証拠もないのに、自分を疑う人間を信じさせるのはとても難しい事だって…。彼らが私の言葉を信じられないのはヴォルデモートの娘だから。でも、今彼らはリーマスの話に耳を傾けてくれてるわ。それならちゃんと話すべきだと思う。真実を知る権利があると思うのよ…自分のご両親が死んでしまった原因が本当はなんだったのか、ハリーはちゃんと知るべきだわ。…ハリーにこれ以上、シリウスを憎ませたくない。」
レンのその言葉に、シリウスは抵抗するのを止めたが、その瞳だけはジッと鼠を捕えている。