「ハリー…ジェームズなら私が殺される事を望まなかった…判ってくれた…ハリー…ジェームズなら私に情けをかけてくれた…。」
ハリーは身動き一つ取れない様子だった。
その様子に、シリウスとリーマスが大股でピーターに近付き方を掴んで床の上に仰向けに叩きつければ、座り込んで恐怖に痙攣しながら2人を見つめている。
「お前はジェームズとリリーをヴォルデモートに売った。否定するか?」
シリウスは体を震わせながらそう言えば、ピーターは諦めたかの様に大声で泣き始めた。
「仕方なかったんだ…私に何が出来たと言うんだ?闇の帝王は…君の想像もつかないような武器がある。私は怖かった…だが私がやろうと思ってやったのではない…あの人が無理矢理…」
「嘘を吐くな!お前はジェームズとリリーが殺される1年も前からあの人に密通していた!!お前がスパイだった!」
「あの方はあらゆる所を征服していた…あの方を拒んで何を得られた…?」
そう言うピーターにシリウスは怒りが頂点に達している様だった。
「それは罪もない人々の命だ、ピーター!」
「私が殺されかねかかったんだ!」
「それなら死ねば良かったんだ!友を裏切るくらいなら死ぬべきだった。当時の我々も君の為にそうしただろう!」
シリウスはそう吼え、沈黙したのを確認すれば、レンは立ち上がりピーターの側へと近寄る。
「1つだけ気になる事があるの。」
その言葉に、シリウスもリーマスもピーターに杖を向けたままレンを見れば、ピーターは脅えた様子でレンを見ている。
「ねぇ?どうしてそんなに私を見て怯えるの?鼠の頃からずっとだから…私のこの目が怖い訳ではないわよね?」
「それは…」
ピーターはそれこそ誰にも言えないと言いたげに言い淀み、首を横に振るだけだった。
「シリウスがハリーのご両親を売ったっていう”世間的に”シリウスがやったって言われている事は、貴方がやった事なのよね?それを貴方が認めたという事は…“シリウスがヴォルデモートへの手土産に私を連れて行った。”っていうそれも貴方がした事なの?最初母が私を捨てたか伯父様が連れて行ったのかと思ってたわ。でも貴方は、さっき私をアクアって言って怯えた。って事は…もしかして母の所から私を誘拐したの?」
一抹の不安がレンの言葉をだんだんと小さなものに変えていったがシリウスはそんな話は聞いた事が無いといった表情を浮かべたがリーマスはハッとしたようだった。