「どうして?」
パーシーは皆の疑問を代表して聞くように声を出した。
「パース、そりゃ、キミの為だ。それに小さな旗が車の前につくぜ。『HB』って書いてな」
ジョージは真面目くさって言った。
「HBって『主席』…じゃなかった、『石頭』の頭文字さ」
フレッドがそう付け加えて言うと、パーシーとモリー以外は噴出してしまう。
レンも同じく、飲んでいた紅茶が変なところに入り、ゴホゴホと咽返っていると隣に座っていたジョージが優しく背を撫でてくれている。
「どうしてお役所から車が来るのですか?」
パーシーは気にしない様子でアーサーに聞いたが、アーサーは何気なさを装いながら、自分達の車が無くなってしまったから、好意でだしてくれるんだと言う。
が、アーサーの耳はなにやら赤かった。
モリーにして見れはその出来事は嬉しい事らしい。
マグルの面前、あんな大荷物の大人数で地下鉄に乗るなんてありえない事だと思っているらしい。
そんな話をしながら夕食を終えると、皆満腹で眠たくなった目を擦りながら荷物の整理に部屋に戻る。
その時にレンは「また列車で会いましょう」というととロン、ハリー、ハーマイオニーの3人はニッコリと笑った。
それをきっかけにまた一人また一人とその場から姿を消していく。
「レンも俺達の部屋に来る?」
「遠慮しておくわ。何されるか判らないもの」
「何もしないって」
「そういって悪戯を仕掛けるんですもの」
レンがそう言い断ると、最後に双子も少し残念そうに部屋に戻って行った。