「…えぇ?」
確か自分は湖の畔で吸魂鬼に襲われて意識を失ったはずだ。
天国ならば、どうしてここにダンブルドアが…?
「レン、キミも話を聞かせてはくれないかの?いったい何があったというんじゃ?」
混乱しているレンにダンブルドアは優しく問いかけ、レンは体を起こせば隣にいるシリウスの顔を見る。
気が付けばレンはがっしりとシリウスの手を掴んでいたままだ。
「シリウス?本物…よね、魔力がシリウスのものだわ…生きているの…?…リーマスは?」
空いている片手でぺちぺちとシリウスの頬を叩く様に撫で、シリウスは安心させる様に頷いてくれる。
「ルーピン先生は森の中におる。残念な事に今は人と話が出来る状態ではないのでの…。」
「ハリーとロンとハーマイオニーは?」
「3人ならば、今医務室で眠っておるよ。…レン、何があったのかね?」
その言葉にレンは少し考えればゆっくりと言葉を紡ぐ。
「えっと…あの事件の日…ピーター・ペティグリューは私を誘拐してヴォルデモートの元に手土産として届け、ジェームズさんとリリーさんの居場所を教えました。彼が守人で、ハリーのご両親を恐怖から売ったのです。そして彼は、その真実を突き止めたシリウスに追い込まれ、道でシリウスが裏切ったかのように言い残し、自分の指を切り落とし、辺りを爆発させて多くのマグルを殺し、その隙に鼠に化けて逃げました。ペティグリューは鼠のアニマーガスだったんです。それからの彼は、スキャバーズと呼ばれウィーズリー家で隠れて過ごしてきました。そして今日…彼はリーマスとシリウスに無理矢理元の姿に戻されれ追い詰められれば、その事を自供しました。けど城へと連れてくる時に、リーマスが変身してしまって…それで…ペティグリューはどこかに逃げました。追いかけたんですけどどこか噛めたくらいで逃がしてしまいました…。それから…多くの吸魂鬼に襲われて…気が付いたら此処に…信じられないのなら私の記憶を差し出したって構いません。」
「ダンブルドア…信じてくれ…。」
シリウスのその言葉に、ダンブルドアは小さく微笑んだ。