「女の子が無闇矢鱈に男に肌を見せるもんじゃないぜ?」
「だって聞いたでしょう?」
「俺は逆にもっと見せるべきだと思うぜ?脚でも腹でも。隠すべき所は隠れてりゃ問題なしだ。」
「相棒、それには同意する部分としたくない部分があるぜ?レンがこれ以上肌なんて見せてみろ。」
ちょっとこっちこいと2人でヒソヒソとそう話し始める双子に、レンを背後から抱きしめたままリーは笑い、レンはそんなリーを背凭れにしながら不思議そうに首を傾げた。
「そもそもレンはな…。」と聞こえるあたり、「私の悪口?」とレンは首を傾げてリーに聞くも「その逆さ」とリーはおかしそうにしている。
「レン。俺さ思うんだけどさ…」
「なぁに?」
「強くなるってったって、1人じゃどうしても限界が出てきちまう。多勢に無勢っていうだろ?だからレンは人に頼る事を覚える事も大事だと思うぜ?自分にない部分を補ってくれる、そんな人にさ。お前が信頼を置ける人なら、その人はレンに頼られたって絶対に悪い気はしない筈だし、お前が1人で色々抱え込んで無理してるより、そっちの方が何倍も嬉しい。」
「そんな事ないわ…だって私の血は呪われてるもの。…私が産まれたから母は壊れてしまったし…今回だってひどく誤解をされてしまった。」
「俺はレンに頼られたら、すげー張り切るぜ?フレッドじゃジョージは俺よりももっと張り切るだろうよ。」
「奇特な人達だなって思うわ。」
「レンは本当、自分の事になるとマイナス思考だよなぁ。」
「…そう言われ続けて育ってきたから、どうしても良く思えないのかもしれないわね。事実を言ってる様にしか思えてないもの。」
「ならレンが自分のいいところを認めたくなるまで、俺達が幾度となく褒め続けてやらないと、だな。」
「ドラゴンみたいに火を吹かせたいのね。」
リーはそれに笑って反論しようとしたが、レンが眠そうに目を擦り始め「そのまま昼寝しちまえ」とリーが優しく呟くと、レンはこくんっと頷く。