「リーも良い香りがするのね…暖かくて人を陽気にさせる香りがする…フレッドとジョージにもちょっと似た香り。暖かくて心地が良い。」
レンがそう小さな声で呟き、リーはきょとんとするも、そんな事御構い無しに直ぐに規則正しい寝息をたて始め、リーはそのまま小さく笑う。
「おい、リー。いつまでそうして…」
ジョージがそう言いかけるとリーは口元でシーッとやりレンに視線を向けると気持ちよさそうに眠っているレンの姿があった。
「酷い顔してたもんなぁ」
「泣き疲れたんだろうよ。」
「ちょっとリー、場所代われ。」
「レンが起きちまうだろ。心配すんなって、俺にとっては可愛い妹さ。」
それにジョージは不服そうな声を漏らし2人を笑わせたのだった。

リーマスが学校を去ってから、リーマスが予想をしていた事とは違い、多くの生徒がリーマスが辞めてしまった事を残念がっていた事がレンはとても嬉しかった。
人狼と知っていての事か、それとも知らないで言っているのかは判らない。
だが、リーマスの予想以上に皆がリーマスを必要としてくれた…この事実がとても嬉しかったのだ。
レンは約束通り3人から離れて過ごしていた。話を聞いてくれたら去るから。そう言ってしまった手前、勝手に側にいて良いか判らなかった。
「まだ喧嘩してるのか?」
そう苦笑しながら聞くジョージに、頑固だな、と笑うフレッド。
「"まだ"じゃなくて"また"喧嘩をして…絶交されて…話を聞いてくれたら、望み通り去るからって言ったの。ハリーとは入院中に仲直り出来たけれど…2人とはまだだから…近付いて良いのか判らなくて。」
そんなレンに「不器用だな、知ってたけど。」とジョージは笑った。
塞ぎ込みがちなレンの側に気が付くと双子とリーが居て、元気付ける様に笑わせてくれていた。
そのまま時は流れるように過ぎていき、学期末のパーティが行われた。
クィディッチでの活躍もあり、グリフィンドールは3年連続寮杯を手に入れる事が出来、グリフィンドールは大盛り上がりだった。
リーマスが学校を去ってから塞ぎがちだったハリーもこの時は大いに楽しんでいた様だ。