午後になり、レンはまた外眺めていた。
シリウスは今頃いったいどこに居るんだろう…
そう思いながら、汽車にそって自分よりも大きな手紙を銜えながらフラフラとしたりでんぐり返しをしたりしながら飛び続ける梟の様子を見ていた。
誰宛かは判らないが、その姿がとても可愛らしい。
「ねぇ、ハリー…それなんだと思う?」
ハーマイオニーも気になっていたのだろう、ハリーの肩越しにそれを見ればハリーに声をかける。
ハリーはそれを見れば窓を開けてその梟を捕まえる。
その梟が持っていた手紙はハリー宛だった。
スニッチのような小ささのその梟は、コンパートメントの中をブンブンと飛び回り始める。
任務を果たして誇らしく、嬉しくてたまらない様子だ。
ヘドウィグは気に入らない様子で嘴をカチカチ鳴らし、クルックシャンクスは椅子に座り直して大きな瞳が梟を追っていた。
それに気付いたロンが、梟をさっと掴んで危険な目線から遠ざけた。
「シリウスからだ!」
「本当?読んで聞かせてくれる?」
レンは嬉しそうにそういえば、ハリーは大きく頷いて声を出して読み始めるが、外に聞こえないように小さな声だ。
だがその声は本当に嬉しそうだった。
『ハリー、元気かね?キミがおじさんやおばさんのところに着く前にこの手紙が届きますよう。おじさん達が梟便に慣れているかどうかわからないしね。
バックビークも私も無事隠れている。この手紙が別の人の手に渡るとも考え、何処にいるかは教えないでおこう。この梟が信頼できるかどうか、少し心配な所があるが、しかし、これ以上のが見つからなかったし、この梟は熱心にこの仕事をやりたがったのでね。
吸魂鬼がまだ私を探している事と思うが、此処に居れば、私を見つける事は到底望めまい。ホグワーツから遠く離れた所で何人かのマグルに私の姿を目撃させるつもりだ。そうすれば城の警備は解かれるだろう。
短い間しかキミと会って居ないので、ついぞ話す機会がなかった事がある。ファイアボルトを贈ったのは私だ。』
ハリーがここまで読んでくれれば、ハーマイオニーはほらっ!言った通りだったじゃないと勝ち誇った様に言ったが、ロンは、呪いはかかっていなかったと主張。