「おば様はハリーを自分の子の様に可愛がって下さっています。だからでしょう、とてもハリーが心配だしハリーに怖い思いをさせたくない。」
モリーもアーサーも言い合いに夢中になっていたのか、レンの声に少し驚くと、2人ともレンの方を向く。
「だけれどおじ様は、ハリーは13歳にもなった男の子。自分の為すべき事は自分でちゃんと考え、危険だと知らせた上で、自分で考えた行動をとってもらいたいと思っている」
レンがそう言うと二人とも頷いてみせた。
「私はおじ様に賛成です。おば様、貴女が思っている程ハリーは子供じゃない。子供の私が言うのもおかしいけれど、ハリーはしっかりと物事を考えて前に進んいるわ。それにシリウス・ブラックが確実にハリーを狙っているという確証は100%ある訳ではない」
レンの言葉に、アーサーは少しだけ考えて、息を吐くと辺りを確認する。
誰も居ない事を確認すると、話を続けた。
「看守達が報告したそうだ。ブラックがこのところ寝言を言うって。いつも同じ寝言だ『アイツはホグワーツにいる…アイツはホグワーツに居る』…ブラックはね、狂っている。ハリーの死を望んでいるんだ。ハリーが『例のあの人』に引導を話たあの夜、ブラックは全てを失った。そして12年間、奴はアズカバンの独房でその事だけを思いつめていた。」
アーサーのその言葉にレンは、アーサーの考えが間違っているとはっきり思った。
ハリーがホグワーツに通ったのは今年が初めてじゃない。今年で3年目だ。
今頃になってハリーがホグワーツにいると寝言を言い始めるのは違っているような気がするのだ。
「…ハリーにはダンブルドア先生が居ます。それに私も出来る限りの事をします。だから、ハリーが死に直面する事なんて無いと思うわ。けど、さっきも言ったように皆はハリーを子供扱いし過ぎだと思うんです。心配するなとは言いません。けど…」
「用心に越した事は無いのだよ、レン。身に何か起こってからでは遅い…そうだろう?」
「けれど、ハリーは自分で自分の面倒くらいれるし、そんなにヤワじゃありません。過剰にしてしまってはハリーを傷つけるだけだと私は思います。」
レンがそう言うと、アーサーは確かにそうだが、大人はどうしても用心しすぎてしまうのだと言った。
その後の彼らの話だと、吸魂鬼がホグワーツを警備してくれるそうだという事を知った。
そして夜も更けてきたので、レン達はその場を後にし、それぞれの場所で眠りについた。