「あの、ジョージに言いたい事があったの。」
「俺に?」
「そうよ。…仲直りできたの。貴方に話せて信じてもらえて元気付けてもらって…嬉しかったし、頑張れた。そのお礼が言いたかったの。」
そこまで言えば、ロンは「そんな事があったのか。」と小さく零しながらも少しバツが悪そうに頬を掻き、ジョージは安心した様に微笑んではレンの頭をポンポンと撫で、抱きしめたままのジニーはニコニコと頬を緩ませてくれている。レンはそんな彼らをみて微笑んだ。
「おじ様おば様もお元気そうで良かったわ。またお会いしましょうね。」
レンの言葉にアーサーもモリーも微笑み、モリーは優しくレンを抱き締めてくれる。
レンはモリーと抱擁を交わし、ロンに微笑みかけてその場を去ろうとしたが、思い出したかの様にフレッドに抱き付いた。
「フレッドも有難う、またね。」
そう言い直ぐに離れるも、俺にももう1回と強請るジョージの頬に口付けてからレンはウィーズリー一家に囲まれた中で姿くらましした。
「参ったぜ。」
と驚き頬を少し紅く染めたジョージの姿が取り残され、自分の子供達とレンが仲良くなっている事に喜んでいる両親の姿がそこにはあった。
パチンッという音と共にレンは自分の住み慣れた家に帰宅すれば、其処には誰の姿もなかった。
リーマスは何処かに行ってしまったのだろうか…それとも…。
レンは寂しく思えば、荷物をリビングに置いたまま庭へと歩いていく。
そこには去年に亡くなった屋敷しもべのシャルの小さなお墓がある。
「え…?」
一歩庭へと足を踏み出せば、その異変にレンは気付かざるを得なかった。
「バックビーク?」
そう目の前にヒッポグリフがいるのだ。
レンは一度お辞儀をすれば、ヒッポグリフはお辞儀を返し近付いても、触っても良いと言ってくれる。