「約束しよう。…それと…急に現れてこんな事を言うのもなんだが…これからは私の事をお前の父だと思ってはくれないか?」
シリウスと顔の近さに何処か擽ったく頬を赤らめるが、その申し出にきょとんと瞳を丸くして見せる。
「レンが産まれた時、私はレンが自分の子だと確信をした。お前が1歳の誕生日の時、私はレンに対して愚かな事をしてしまった…その罪悪感は今も此処に残ってはいるが、それがあったお陰で産まれたその時よりもレンとアクアを護っていこうと強く決意した。アクアに対してもレンに対しても私の気持ちは変わらない。…今すぐに、とは言わない。もうあんな奴を自分の父親だと、自分を責め続けるのを止めて欲しい。」
レンの為にも、アクアの為にも、そして私の為にも、リーマスの為にも…と、シリウスは真直ぐにレンを見つめて気持ちを伝える。
レンは顔を上げ、リーマスを見れば、リーマスは優しい笑顔を向けて大きく頷いてくれた。
それを見ると、レンはポロポロと大粒の涙を零し「こんな許されたらいけない人間なのに…。」と小さな声で零し頷いて返事をすればシリウスは背中を優しく撫でてくれた。
「まぁ、私の様な凶悪大量殺人鬼が父親もどうかと思うがね。」とあまり笑えない冗談を言ったのでレンは焦る様に首を横に振ると、シリウスもリーマスも声を出して笑った。
「…あのね…私とハリーは、学生時代のヴォルデモートにあった事があるの。」
その言葉に2人は笑いが消え、思わず真面目な顔でレンを見つめてしまう。
「ハリーがね、その頃のヴォルデモートより、私が悪戯っぽく笑った顔とか特にシリウスに似てるって言ってくれたのよ。」
「どうやら私と同意見の様だ。例え真実がどうであれ、レンは私と血の繋がった子でヴォルデモートに呪われ、その特徴を宿してしまったに過ぎないと私は思っている。」
「…本当?」
「あぁ。産まれた時はそれはもうアクアというより私に似ている方が多かった。目はアクアの様に垂れ目ではなくて私みたいにキリッとしてたし、アクアは癖毛気味だったが、レンの髪は頑固なまでにストレートだ。皆もアクアに似てるのは色だけだって言ってな、それはアクアを拗ねさせた。それから少ししてハリーが生まれて、ハリーもジェームズにそっくりだったから、母親の2人が父親の喜びっぷりは恥ずかしいくらいねって笑っていた。」