「ソイツを出したらダメ!!」
ロンの叫びにレンは視線の先をみると、オレンジ色のものがロンの膝に飛び乗った。
ロンは怒りそれを払いのけると、ハーマイオニーがそれを見て怒った。
が、その時リーマスがモゾモゾッと動いたのでその場が凍りついたように静かになった。
が、リーマスは少し体勢を変えただけだった。
「それ、ハーマイオニーの猫?」
レンがそう聞けば「可愛いでしょう?」とハーマイオニーは嬉しそうにいうとロンは「そんなわけあるか!」とご立腹の様子だった。
「おいで」
その猫は、ロンとハーマイオニーの間にあった席に落ち着き、ぺしゃんこの顔をロンに向け、黄色い目をロンのポケットに向けたままだったが、レンの言葉に少しだけ視線を向ける。
じっとレンの事を見ていたが、レンは微笑んだまま、手を差し出している。
「レン、止めておいた方がいいぜ?ソイツ凶暴なんだ。」
ロンがそう言うと、その猫はぴょんとレンの膝目掛けて飛び、膝に着地するとそこに座ってみせる。
レンはその猫をじっくりと観察すれば、ハーマイオニーが「誕生日のプレゼントの前払いで買ってきたの。」と嬉しそうに話す。
「マグルのペットショップ?」
「いいえ、ダイアゴン横丁よ。ずっと売れ残ってて独りぼっちだったんですって。」
「そうだったの。一緒の部屋で暮らす様になるものね、これからよろしくね?」
レンが猫にそう話しかければ、猫はくんくんとレンの方に鼻を向けると直ぐに視線を元に戻し大人しく撫でられていてくれる。
暫くすると先ほどいた場所に猫は戻りまた同じ体勢で、ロンのポケットを睨み続けていた。
ハーマイオニーの話だと、名前はクルックシャンクスというらしい。