「レン、大丈夫?」
ハリーは心配そうにレンを見たが、レンは小さく頷いただけだった。
魔法省がレンに知られたくない事…そしてそれをドラコや多分ルシウスも知っている…
それはいったいなんだろうか…レンは考え続けたが、いくら考えても糸口は見えなかった。
「もうそろそろ着く頃だ」
ロンのその言葉にレンは窓の外を見た。
雨で風景が殆ど見えないくらいだったが、通路も荷物棚のランプも明かりを灯していたのに今気付いた。
そして隣はいつの間にかにロンが座っていて、ロンはレンとリーマスの間に手をつき、身を乗り出して窓の外を見ていた。
レンはそんなロンに少し笑いながらも、ポッケから以前ダンブルドアから頂いた懐中時計を取り出し時間を確認する。
「おかしいわ。ホグワーツはまだ先のはずよ?」
その時計の時刻をロンも確認すると、本当だ…と小さく呟くが、汽車はドンドン減速していく。ハリーは立ち上がり通路の様子を窺うと、他のコンパートメントにいる生徒たちもおかしいと思っているのか、ハリーと同じような仕草を見せる生徒が殆どだった。
ガクンッ
という音を立てて汽車は完全に止まると、あちらこちらから荷物棚から荷物が落ちる音が聞こえ、それと同時に明かりという明かりが消えてしまい、汽車自体が止みに包まれたようだった。
「見て、あっちの方で何かが動いてる…乗り込んでくるみたいだ…」
ロンは椅子からおり、窓に張り付いて、外の様子を見ているようだし、コンパートメントの外の様子を窺っていたハリーの側にはハーマイオニーがいて、そこにネビルとジニーが来ているらしい声がする。
段々とコンパートメントに冷気が漂っている様な気がする。