第6話
そのまま少し歩いていけば、リーマスは変らず握り締めたままのレンに「昨日の晩、迎えに来たのは彼らかい?」と声をかけると、そうレンは背伸びをしその先の方を見ると、少しだけ見えたのは赤毛が2つ並んで歩いている姿だった。
それを確認してからリーマスを見ると「行っておいで」とリーマスは笑み、レンの背を押し、それでも「でも…」と戸惑うレンに、大丈夫だからと微笑み見送ってくれる。
レンはそれに促されるまま、その赤毛たちの元へと人混みを縫って追いかけて行った。
「フレッド、ジョージ!」
馬車の到着を待っていた彼らにそう声をかけると、彼らは嬉しそうに微笑を漏らし、丁度やってきた馬車にレンと双子、そしてリーが乗り込むと、馬車はホグワーツへ向かって進みだした。
レンはリーの隣に座り、双子をちゃんと見れば、なんだか安心し笑みがこぼれる。
「レン、どうかしたのか?」
リーが気遣わしげにそう声をかけるが、レンは首を横に振り「ただ姿が見えたから」と答える。
それを聞くとなんだか、ニヤニヤと笑う双子が妙に恥ずかしくなりレンは双子の間に座ると、片手ずつ双子の腕に絡め腕を組み彼らの視線が視界に入らぬ様にすれば、リーはそれを見て笑った。
「俺が入る場所がない」とリーが言うと、自分が座っていた場所にリーを押し込むレン。
男3人が腕を組み座る姿を見てレンは小さく「少しだけムサイ」と呟けば馬車内は笑いが溢れた。
馬車が壮大な鋳鉄の門をゆるゆるとぬけると、門の両脇に石柱があり、その天辺に羽をはやした猪の像が立っており、そこに聳え立つような吸魂鬼が門の両脇を警護していた。
レンはそれを見ると一気に冷たい吐き気に襲われ、自分自身をギュッっと抱き締め前屈みになりその場を凌いだ。