「どうした?」
その行動に直ぐさま、ジョージがレンの隣に座ると、レンの丸くなった背を撫でるように動かす。
「吸魂鬼…さっきコンパートメントに奴が入ってきて…」
レンの声が震えているのと、彼女の体が冷たかったのにジョージは気付くと、もう良いよ。と声をかけ自分のマントを広げその中にレンを入れ、吸魂鬼からの視線を遮るようにしてくれると、触れ合うジョージの体がとても温かかった。
馬車が城に着くと、ジョージはレンの手を取りながら一緒に馬車を降りる。
「ごめんなさい、気を使わせちゃって…大丈夫」
レンがそう言えば、フレッドとジョージ、リーも楽しそうに笑った。
「気なんか使ってないさ」
3人はそういうと、流れに身を任せながら大広間の中に入っていった。
大広間の天井は魔法で今日の夜空と同じ雲の多い真っ暗な空に替えられていた。
「まぁ!ミス・クレスメント…私のところにおいでなさい」
大広間に一歩踏み出せば、マクゴナガルの声がそう聞こえ、4人は固まった。
「「「俺達、まだ何もしてません!」」」
「そんな事ではありませんよ。彼女に用事があるのです。」
マクゴナガルはキッパリとそう言いきり、マクゴナガルに声をかけられれば直ぐにそう答えた3人にレンは笑った。
「"まだ"って何?」とレンは呟きながらも3人に手を振り、マクゴナガルの元へと歩いていく。
「あー、ミスター・ポッター、ミス・グレンジャー貴方達も私と一緒に来なさい」
そう呼ばれ3人はマクゴナガルの事務室へと向かい、室内に入ると、椅子に座るように促され3人は椅子に座った。
「ルーピン先生が梟便をくださいました。ポッター、クレスメント…貴方達は汽車の中で気分が悪くなったそうですね」
そうマクゴナガルが言うと、直ぐに扉をノックする音が聞こえ、次に姿を現したのは、マダム・ポンフリーだった。
「僕、大丈夫です。何もする必要がありません」
ハリーはそう言うと、マダム・ポンフリーはレンとハリーを見て「またなの?」という顔をした。