「それじゃ、また後でなー」
ジョージはハリー達やフレッドにそう言うと、スタスタと歩いていってしまい、レンは「またね」と小さく言って後を追った。
肖像がの入り口まで来ると、ジョージは既にパンを食べ終えており、「フォルチュナ・マジョール。たなぼた」と言葉をかけると、その扉が開きその穴を通り抜けると、いつもの談話室に出た。
なんだか懐かしいとレンは思ったが、ジョージがそこで脚を止めたのでハッとしたのだった。
「ジョージ、ありがとう。」
「北塔は初めてだろ?近道を教えてやるよ。支度してきな?」
レンはジョージの有難い言葉に素直にお礼を言うと、急いで寝室へと足を向ける。
寝室にはレンの荷物が手付かずでベッドの脇に置いてあり、レンはそれを開けると、今日一日で必要な教科書を、去年のクリスマスにハーマイオニーから貰ったバックに詰め込み、談話室へと降りていく。
「お待たせ、ジョージ」
そうジョージに声をかければ、ジョージはニッコリ笑ってレンの手を取り道案内をしてくれた。
どうしてこの人はこんなにも色々な道を知っているんだろうか…そう思えるほど、彼らはホグワーツに詳しかった。
「さぁ、着いたぜ。お礼は…」
「ありがとうジョージ。」
お礼に変な事を強請られる前に、レンは教室の場所へと続く螺旋階段を一段だけ上ると、その段差を利用して、ジョージの頬にキスをした。
「まぁ、今回はこれで良いか」
少し嬉恥ずかしそうに頬を掻くジョージにレンは小さく笑うと手を振り、螺旋階段を上って行く。
ジョージはその後姿が見えなくなるまで彼女を見送っていると、自分達の授業が行われる教室へと走って行った。