「あー…レン、こんばんは。…えっと…。」
「ハリー、いらっしゃい。とりあえず中へお入りなさいな」
レンはハリーの様子を見て、自分から話す気になるまで話を聞かない事にした。
ハリーの表情は怒りに溢れていたし、息も乱れていた。
きっとダーズリー一家と何かあったのだろう…。
先ほど自分が居た場所までハリーを誘導し、ソファに座らせる。
ハリーは荷物を近くに置くと家の大きさに驚いた様だった。
小さな城のような建物で、その建物を囲むように森が広がっている。
「君の家、こんな風になっているなんて想像出来なかった。まるで森がこの家を守っているみたいだ」
「わざわざ樹海みたいな所に建てられているのよ。迷いの森だから、森を通過して此処に来ようと思ってもなかなか通れるものでもないし、此処まで運良く辿りつけても、マグル避けと位置発見不可能呪文とクレスメントの結界とかあらゆる魔法がが張られていて悪意を持つ動物以外は、この建物には近付けないみたい。何の為にこんなに厳重にしているのか私にも判らないけど」
レンは苦笑しながらそう説明すると、ハリーが座っていたはずの席に紅茶を置いた。
ハリーは立ち上がり外にも出られる大きな窓から庭や森を見ていたが、それに気付くと軽くお礼を言いながら、ソファに戻りゆっくりと飲み始めた。
どうやら彼は十分に落ち着いた様で、今度は何から話そうか困っているような表情を見せ、レンは軽く笑みを零す。