第8話
医務室に着けば、ドラコの怪我にマダム・ポンフリーはひどく驚き、急いで手当てをしようとしたが応急処置に驚いたようだった。
「ハグリッドがこれを?」
「いんや、レンだ。」
ハグリッドは短くそう答えると、マダム・ポンフリーがレンをジッと見つめると、優しく微笑んでくれ、そのままドラコの手当てをしてくれた。
だがドラコは手当てが終わった後も傷が疼くや痛むなど訴えていたが、マダム・ポンフリーに「もうそんなに痛むほどの傷ではありません」とキッパリ言われてしまっていたが、ハグリッドにはドラコの訴えは効果覿面で酷く落ち込んでいた。
時期に理事とダンブルドアがハグリッドを呼びに来ると、ハグリッドは医務室から姿を消し、それと入れ違いにスリザリンのパンジー・パーキーソンが医務室に姿を現した。
泣きながらドラコの様子を気にかけていたので、マダム・ポンフリーはレンが居るドラコの所まで案内すると、奥の事務所の方に歩いて行ってしまった。
「念の為、木曜日ぐらいまで入院させるそうよ。」
レンは先程マダム・ポンフリーが入っていた言葉をパンジーに伝えると、彼女は泣き腫らした顔でまるで親の敵だと言いたげな表情でレンを睨みつける。
「貴女がドラコをこうしたのよ!ハグリッドも勿論悪いけど、貴女が変な風に入ったからドラコがこんな大怪我をしたの!みんな貴女の所為だわ!!」
パンジーは怒鳴るようにレンにそう言うと、ドラコが驚いたように瞳を丸くした。
「そうね。私を庇った所為で、ドラコは腕を怪我したのはまぎれもない事実。私はその事を否定するつもりはないわ。」
レンが肯定するとは思っても見なかったのだろう、パンジーは言葉を失った様に固まり、レンは席を立つ。
パンジーが来てくれたのだ。もうドラコは1人ではない。
「違う!レンを悪く言うな!彼女は何も悪くない!!」
その場を去ろうと思ったのがバレたのだろう、レンが口を開くよりも早く、彼女の腕を怪我をしていない手でしっかりと掴み、ドラコはパンジーを睨んでそう言うと、今度は彼女が瞳を丸くした。
ドラコがまさか、グリフィンドールの生徒を庇うと思ってなかったようだった。
「レンは僕を助けてくれたんだ。彼女が僕を突き飛ばしてくれなかったらもっと大怪我してた。」
「けれど、ドラコは怪我をしたわ。」
パンジーは泣きながら言うと、ドラコはフンッとどこか胸を張り誇らしげな表情を浮かべる。