レンは自分の立っていた場所を退き、その人物達を招き入れると、ハグリッドはあまり視点の合わない瞳でその人物の姿を捉える。
「こいつぁ新記録だ…。一日しかもたねぇ先生なんざ、これまで居なかっただろ?」
「ハグリッド!まさかッ!」
「ハーマイオニー、ハグリッドはクビになんかなってないわ。あれからずっとこうなのよ」
そう、部屋に尋ねてきたのは、ハーマイオニーとロンとハリーだったのだ。
「だけんど、時間の問題だわ、な。マルフォイの事で…」
「アイツはどんな状態?たいした事ないんだろう?」
「マダム・ポンフリーが出来るだけの手当てはした。だけんど、マルフォイはまだ疼くと言っとる。包帯ぐるぐる巻きで…呻いとる」
ハグリッドはそう言うと、3人はレンの顔を見た。
本当にそうだったのかと、3人は思っているらしい。
「マダム・ポンフリーは傷を癒したわ。だけど大事をとって木曜日くらいまで入院の予定みたい。ハグリッドやマダム・ポンフリーがいなくなったら、少し痛そうに眉は顰めたけれど、唸ってなかったし普通に話は出来ていたわ。」
パーキーソンに罵倒された事をふと思い出し、レンは少しムッとしてしまう。
「学校の理事達に知らせがいった。当然な…俺が始めっから飛ばしすぎだって理事達が言うとる。ヒッポグリフはもっと後にすべきだった…レタス食い虫(フロバーワーム)なんかから始めていりゃ…イッチ番の授業にはあいつが最高だと思ったんだがな…みんな俺が悪い」
「ハグリッド、悪いのはマルフォイの方よ!」
ハーマイオニーは真剣に声を大にして言った。
「僕達が証人だ!侮辱したりするとヒッポグリフが攻撃するってハグリッドはそう言った!ダンブルドアに何が起こったのかちゃんと話すよ」
「そうだよハグリッド。僕達がついてる。心配しないで」
ロンはハリーの後にそう言うと、ハグリッドは先程と同じようにロンとハリーをきつく抱き締めた。
また涙がポロポロとこぼれている。