「ハグリッド、なんだったら私、何度だって理事達の前で証言したって良いわ。でもさっきの理事達の言葉聞いたでしょう?私が言った事、ちゃんと考えてくれるって…」
「んだ…だけんども…」
「私だけで不安なら、今そこに抱き締めてる2人だってハグリッドの味方だって言ってくれたでしょう?」
ハグリッドは「おめぇさんが頼りねぇって意味じゃねーぞ!」と言っていたが、レンはニッコリ笑った。
「ハグリッド、もう十分飲んだと思うわ」
ハーマイオニーはハグリッドからグラスを取り上げ、中身を捨てに外に出て行ってしまった。
ハグリッドも「そうだな」と言い、ゆっくりと立ち上がるとハーマイオニーの後をついて行った。
「まったくもう」
レンはその様子をクスクスと笑いながら見送り、それと入れ違いにハーマイオニーは直ぐ戻ってきた。
「ハグリッドは何してる?」
「水の入った桶に顔をつっこんでたわ」
ハグリッドは「あーさっぱりした」と言いながら室内に入ってくるとレンの元に歩いてきて、彼女の頭を優しく撫でる。
「ずっと傍に居てくれて…あんがとな。優しい子だ。お前さん達も来てくれてありがとう。」
ハグリッドはハリー達を見てそう言うと、動きが止まった。
その顔は何故にハリーが此処に居るのかといった顔だ。
「お前達、いったいなにしちょる。え?レンはダンブルドア先生に許可を貰ってたが…ハリー!お前さんは暗くなってからウロウロしちゃいかん!お前さん達!2人とも!ハリーを出しちゃいかん!!レンもだ!!」
何故かレンまで一緒に怒鳴られ、急な大声に皆驚き跳ねた。
ハグリッドはハリーに近付き腕を捕まえドアまで引っ張っていき、レンは慌てて荷物を纏めると、ハグリッドの後姿を追った。
どうやら、城まで送ってくれている様で、「本当…ハグリッドったら…」と、その後姿に小さく呟くと、クスクスと笑った。