第9話
木曜日、ドラコはグリフィンドールとスリザリンの合同授業、魔法薬学の授業に遅れる形でやっと姿を現した。
「ドラコ、どう?ひどく痛むの?」
ドラコが現れるまでレンを睨みつけていたパンジー・パーキーソンは、ドラコが現れると一転、笑顔で心配そうにドラコに声をかける。
「あぁ」
ドラコは表情を歪めてそう言い、パンジーが自分の作業に視線を向けると、クラッブ達にウインクをした。
どうやら傷はもう痛まないらしい。
「座りたまえ」
スネイプは遅れてきた事をあえて何も気にしていないようだったし、レンも極力気にしないようにした。
また悪い癖というか病気というか…そのようなものが出たのだろう…その位にしか思っていなかったのだ。
ドラコはロンとハリーが使っている机の直ぐ隣に腰掛け、レンは自分の真後ろに視線を感じ振り返れば、ドラコはレンを安心させようとウインクをしてみせ、レンはそれを見なかった事にし、直ぐ自分の作業に戻るとドラコは「先生」とスネイプに声をかける。
「先生、僕、雛菊の根を刻むのを手伝ってもらわないと…こんな腕なので…」
「ウィーズリー、マルフォイの根を切ってやりたまえ」
あぁ、この為にわざわざ隣に座ったのか…レンはそう思った。
なにやら背後でコソコソと話し声がするのにレンは深く溜息を吐いてしまう。
「せんせーい。ウィーズリーが僕の根を滅多切りにしましたー」
「ウィーズリー、君の根とマルフォイの根を交換したまえ。今すぐにだ」
「先生、そんな…」
ロンは先程15分程かけて根を切り刻んでいたのをレンは知っていたので少し可哀相に思えた。