「先生、それから、僕この"萎び無花果"の皮を剥いてもらわないと…」
「ポッター、マルフォイのを剥いてあげたまえ」
レンはチャンスだと、わざと切っていた芋虫のシッポをロンの方に飛ぶように力強く切って飛ばすと、「ごめん」と苦笑しながらそれを取りに行く。
その際にロンに、滅多切りの雛菊の根を上手く切る方法を耳打ちして自分の席に戻った。
ハリーは無言で無花果の皮を剥きドラコに投げ渡し、ドラコはなにやらハリー達をからかうように話を続けているようだった。
レンはヒソヒソ声が気になりながらも、ようやく授業の課題である「縮み薬」に最後、ヒルの汁をほんの少し入れ、明るい黄緑色へと作り上げていく。
「ロングボトム…オレンジ色か。」
スネイプは生徒の周りを歩いて廻ると、ネビルの前で止まり、柄杓で大鍋から救い上げ、それを上からタラタラ垂らし、皆に見えるようにしながらそう言い、ネビルの顔を真っ赤にさせる。
ネビルはこのスネイプの所為で、魔法薬学の授業が更に苦手になっていた。
「キミの分厚い頭蓋骨を突き抜けて入っていくものがあるのかね?我輩ははっきり言った筈だ。ネズミの脾臓は一つで良いと…ヒルの汁は少しで良いと、明確に申し上げたつもりだが…聞こえなかったのかね?ロングボトム、いったい我輩はどうしたらキミに理解していただけるのかな?」
ネビルは可哀相に小さく震えて今にも泣きそうだった。
「先生、お願いです。私に手伝わせてください。ネビルにちゃんと直させます。」
ハーマイオニーはそう名乗り出たが、あのスネイプがそれを許可するはずもなく「でしゃばるように頼んだ覚えはない」と一喝すると、ハーマイオニーはネビルと同じくらいに真っ赤になっていた。
スネイプは出来上がった薬を、後でネビルのヒキガエルに飲ませてどうなるか見てみる事にすると告げるとネビルは真っ青になって固まっていた。
「助けてよ…」
ネビルはハーマイオニーにそう言うと、彼女はなるべく口を動かさないようにしてネビルに助言し始めていた。
レンは材料などを片付け後は煮込むだけの大鍋を残し、椅子に座りながら周りの様子を見ている。