闇の魔術に対する防衛術の教室まで来ると、誰も居ないのを確認してから室内に入れば、その目的の人は直ぐ其処にいた。
「リーマス!」
はしたないとは思ったが、彼の姿をみるや否や名を呼びながらリーマスに飛びついてしまう。
「おやおや、いったいどうしたんだい?」
リーマスは飛びついてきたレンを優しく抱きとめ、背を撫でるといつものように優しくしてくれ、レンはリーマスに顔を埋めて思わず甘えれば、リーマスからは笑みが溢れる。
やっぱりこの人の温もりと香りは心を温かくしてくれる…。
少ししてから身を離しては、どこか悪戯っぽく、そしてどこか照れくさそうに笑って誤魔化せば、彼は教師に一人ずつ与えられた事務所の様な部屋の様な所にレンを案内し椅子に座らせお茶を用意してくれた。
「…学校が終わっても、また家に帰って来てくれるわよね?独りにしないわよね?」
「勿論。どうしたんだい、急に」
クスクスと笑いながら「昼食は未だなんだろう?」と聞き、レンが頷くと杖を一振りして2人分の昼食をそこに用意する。
「…その…さっきは思わず甘えてしまったけれど…お手紙を出してた時みたいに、もうちょっと子供でいても良い?」
レンがシュンとしながらリーマスに聞けば、リーマスは少し驚いた仕草を見せる。
「レンはいつだって可愛い我が子も当然さ…私にとっては、ね」
リーマスの言葉にレンはニッコリと微笑むと、椅子や食事をリーマスの隣に移動させ再度座り、なんだかこうして人に甘える事は滅多にないので、自分で言いながらもなんだか恥ずかしくなってきてしまい、それが顔に出ていたのか、リーマスは優しく微笑み頭を撫でてくれた。