「確かに、パンジーじゃなくてクラッブやゴイルなら私はこんなに嫌だとは思わなかったわ。けど彼女ったら酷いのよ?あれからずっと私を憎しみの篭った目で睨み続けるの。しかもドラコに隠れて!ドラコもドラコで何か言いたげにチラチラと見てくるし…ヤキモチじゃなくて、きっと鬱陶しいんだわ。ドラコを取られたみたいな気持ちになってないもの!」
レンは認めたくなさそうに言いまた少し不機嫌そうにすれば、リーマスは変わらず笑みを浮かべている。
今までレンは同世代の人達と関わる事はおろか、自分の住む家の外に出るという事が極端に無かった。
マグルの学校にハリーを見守るという意味で通っていた時は、自分は魔女という事と、ハリーに後ろめたい部分が今よりももっと多くあったから…そんな人間関係云々の感情など持ち合わせていなかったのかもしれない。
リーマスは、ホグワーツに通い始めて自分の秘密を知っても友になってくれる人物が増えてからレンは感情が豊かになってきているように思えた。
昔は手紙も書物のような日常を綴っただけの内容が多かった。
それが今は自分の感情をあらわにし笑ったり怒ったり…まるで普通の女の子のようだ。
「でももしこれがヤキモチって気持ちなら…何だか嫌だわ。子供みたい。」
「レンは子供だよ。そう言う今までに体験しなかった感情を一つ一つ体験して皆大人になって行くんだ。」
レンは自分の人間関係についての感情には疎いからね、とリーマスは冗談とも本気とも捉えられる台詞を言えばレンがむぅと拗ねたように頬を膨らませたので、そんなレンの頭をポンポンと撫でた。
「…さて、私はそろそろ授業の準備をしなくては…レンはどうする?」
「教室で待っていても良い?」
レンがそう言うと、リーマスは頷いてくれる。