第14話
ハロウィーンの日。
ハーマイオニーはまだ眠たそうにしているレンに「お土産沢山買ってくるわ」と声を掛けたので、自分は要らないとそう答えながらもまた布団の中に潜った。
昨晩、その日に出された宿題をやったり本を読んだりと遅くまで起きていたのでなかなか朝に起きられなかったのだ。
「レン、スネイプが貴女にこれを渡しなさいって。」
自分の寝室に誰か入ってきた気配がしたが、レンは気にしていなかった。が、不意にそう声をかけられ、顔を上げてその人物の方を見れば、其処に居たのはジニーだった。
「貴女、ホグズミードに行かなかったのね。」
「サイン貰っていないもの。それに昨晩遅くまで起きていたから…」
レンはそう言い小さく欠伸をすると、ジニーに手渡されたソレを受け取る。
ジニーが手渡した物は小さなメモ用紙。
『本日、特別授業を行う。指定の時間に教室まで来なさい』
メモ用紙にはそう書いてあり、自分の時計を見るとレンは一気に血の気が引いた。
そう、その指定された時間まで後10分と無い。
慌てて着替えながらジニーにお礼を言い、一応魔法薬学の教科書とノートなどを鞄に押し込んで全速力で走った。
どうして事前に梟を飛ばさずにジニーにメモを渡したのだろう…彼なりの意地悪だろうか…?
スネイプの地下の教室まで一気に走ってくれば、軽く息を整え扉をノックする。
感情の無いような声が教室の中から響き、レンは「失礼します」と声をかけてから扉を開き中に入った。
その教室の中には一つの大鍋が湯気を上げている。
近くの机には材料が既に用意されており、その調合には何が必要でどうするか…
そんな調合の仕方があらかじめ黒板に書いてあった。