第15話
レンは談話室に帰ると、いつもの席にぽつんと1人座るハリーの姿を見つけ、そちらに足を向ける。
「お隣良いかしら?」
「どうぞ。…レン、お帰り。何処に行ってたの?」
ハリーの問いにレンはシリウスの事を話すべきかと思ったが、シリウスとの約束もあり小さく苦笑した。
「ハグリッドの所へ行こうと思ったの。けれど留守でクルックシャンクスとお散歩してたわ。」
猫の後を追うのって意外と大変なのね。とレンが言えばハリーは笑う。
「今度は一緒に何処か散歩でもしましょう?」
暫くするとロンやハーマイオニーが冷たい風に晒され頬を真っ赤にさせながら談話室へと帰ってくる。
2人は沢山のお菓子をお土産としてハリーの膝の上に広げ、自分達の行ってきた場所の話しを教えてくれる。
ゾンコの悪戯専門店、ハニーデュークスのお菓子屋、配達の速度によって色分けされた梟が200羽ほどいる郵便局、三本箒の泡立ったバタービール…。
「バタービールを持ってきてあげたかったなぁ…体が芯から温まるんだ。」
「バタービールってどんなの?」
「んーマグルのバタースコッチみたいな味がするの。こってりした感じは全然しないし飲み易いわよ。」
ハーマイオニーはそう説明してくれると、レンは大体の想像がつき、へぇと声を漏らしただけだった。
「で、貴方達は何をしていたの?」
「私はクルックシャンクスとお散歩してたわ。」
「ハリーは?宿題やった?」
「ううん。ルーピンがお茶を入れてくれたんだ。それからスネイプが来てルーピンの為に調合した薬を「今すぐに飲め」って飲ませたんだ…ルーピンはこのところ調子が良くないって言ってそれを飲んでて、僕、それを叩き落としたくなったよ」