「まぁ聞け、ハーマイオニー。」
ジョージはハーマイオニーの方に身を乗り出してそう言うと、ハーマイオニーは素直にジョージを見つめる。
「君は厨房に下りて行った事があるか?」
「勿論ないわ。学生が行くべき場所とはとても考えられないし…」
「俺達はあるぜ。」
ジョージはベーコンに夢中のフレッドを指差しながら言った。
「何度もある。食べ物を失敬しに。そして俺達は連中に会ってるが、連中は幸せなんだ。世界一良い仕事を持ってると思ってる。」
あんなにキビキビと仕事をしている様は幸せだと思えばそう捉えられるだろう。
「それは、あの人達が教育を受けていないし、洗脳されているからだわ!」
「一丸にそうとは言えないわね。私はほぼ屋敷しもべに育てられた様なものだし、彼女から読み書きも教わったわ。」
「それは…!」
ハーマイオニーは熱くなって話し始めたが、それを中断するように、ザーッと音がする。
そう、梟達が手紙などを持ってきたという知らせの羽音だ。
「ハリー」
レンはニッコリと笑みを浮かべ、ハリーを呼べはハリーは不思議そうに首を傾げ、レンの指差す方を見つめる。
するとハリーやロン、ハーマイオニーですらそれに気付いたらしく話を止め、その方向を一緒にみれば白い鳥の姿。
そう、ヘドウィグが帰ってきたのだ。
ヘドウィグはハリーの方に舞い降り、羽根を畳み疲れた様子で脚を突き出し、ハリーはその手紙をはずすと、感謝の意味を込め、ベーコンの外側をあげれば、ヘドウィグは嬉しそうにそれを啄む。
丁度、フレッドとジョージが三校対校試合の話に没頭していて安全なのを確認すれば、ハリーはヒソヒソ声で他の3人にシリウスの手紙の内容を読んで聞かせてくれる。
『心配するな、ハリー。私はもう帰国して、ちゃんと隠れている。ホグワーツで起こっている事は全て知らせて欲しい。ヘドウィグは使わないように、次々違う梟を使いなさい。私の事は心配せずに自分の事だけを注意していなさい。キミの傷痕について私が言った事を忘れないように。 シリウス』
「どうして梟を次々取り替えなきゃいけないのかな?」とロン
「ヘドウィグじゃ注意を引きすぎるからよ」とハーマイオニー
「そうね、何度も同じ場所にヘドウィグが行けば少々目立つわ。元々ヘドウィグはこの国の鳥じゃないもの」
レンがそう言うと、ハリーは手紙を丸め、ローブの中に滑り込ませた。
「ヘドウィグ、有難う」
ハリーはヘドウィグの頭を撫でてやると、ヘドウィグはホーと眠たそうな声で鳴き、ハリーのオレンジジュースのコップにちょっと嘴をツッコミ、直ぐまた飛び立った。
きっと梟小屋でぐっすり眠りたいのかもしれない。