「此処にだって素晴らしいシーカーが居るわ。…世界の舞台でシーカーをやったかやってないかの違いじゃない。」
そう溜息混じりに言えば、ハリーは少し頬を紅くし「ありがと」と小さく答えた。
「ハリー、羽ペンをもってないか?ン?」
「ない。寮のカバンの中だ。」
ロンがクラムに夢中になりながらハリーに問えば、レンとハリーは一瞬顔を見合わせ、ハリーの言葉にレンは笑ってしまった。


グリフィンドールのテーブルまで歩き腰掛けると、ロンはわざわざ入り口の見える方に座り、クラムやダームストラングの他の生徒達が何処に座って良いか判らないで入り口付近に固まっていたのをそわそわしながら見つめている。
「そこまで寒い訳じゃないでしょ。」
ボーバトンの生徒達がレイブンクローのテーブルを選んで座っており、皆むっつりした表情で大広間を見渡している。
ボーバトンの生徒の内、まだ3人が頭にスカーフやショールを巻きつけしっかりと押さえているのを見てハーマイオニーは苛々している様だった。
「あの人達、どうしてマントを持ってこなかったのかしら?」
「此処より暖かい場所から来たんじゃない?」
ハーマイオニーの疑問に、レンはあまり興味が無い様に返事を返せば、ロンが悔しそうに「遅かった」と零す。
そうビクトール・クラムがダームストラングの生徒達とスリザリンのテーブルについていたのだ。
ドラコやクラッブ、ゴイルが得意げな顔をしている。
「おうおう、やってくれ。マルフォイおべんちゃらベタベタ。」
ロンがドラコに毒づくのをレンはみて小さく息を吐けば、スリザリンのテーブルを見る。
ダームストラングの生徒は、分厚い毛皮を脱ぎ、興味津々で星の瞬く黒い天井を眺めていた。
何人かは金の皿やゴブレットを持ち上げては、感心した様に眺め回している。
「あの人達はボーバトンの生徒達より楽しそうね。」
レンはその様子を見ながらそう呟けばハリーは小さく頷いた。
ふと教員席へ視線を向ければ、少々古臭い燕尾服に身を包んだフィルチがダンブルドアの席の両脇に2席ずつ椅子を置いている。
各校の校長に…後はきっと魔法省の人物だろう…とレンは思いながら、ダンブルドアが話を始めるのをまった。