第20話
歓迎会が始まってから20分位経った頃だった。
教職員テーブルの後ろのドアからハグリッドが横滑りで入ってくれば、テーブルの端の席にそっと座り、ハリーやロン、ハーマイオニーとレンに向かい、包帯でグルグル巻きの手で、手を振ってくれた。
「ハグリッド、スクリュートは大丈夫なの?」とハリー。
「ぐんぐん育っちょる。」
と嬉しそうに答えるハグリッドに、そうだと思ったとロンが小声でいった。
「あいつら、ついに好みの食べ物を見つけたんだ。ほら、ハグリッドの指さ。」
その時誰かの声がした。
「あのでーすね、ブイヤベース食べなーいのでーすか?」
ダンブルドアの挨拶の時に笑った、あのボーバトンの女子学生だった。
やっとマフラーを取ったらしく、その下に隠れていた容姿にロンが真っ赤になり動けなくなっていた。
長いシルバーブロンドの髪がさらりと腰まで流れていて、大きな深いブルーの瞳に真っ白で綺麗な歯並び…そう誰がどう見ても美少女という言葉で表しそうな程、整った容姿なのだ。
「あぁ、どうぞ。」
ハリーが美少女の方に皿を押しやった。
どうやらハリーはロンほど彼女の事を気にしている様子ではない事に、レンはなんだか安心してしまい、どうして安心するのだと思えば、よく判らない気持ちになってしまう。
「もう食べ終わりまーしたでーすか?」
「えぇ……美味しかったです。」
ロンが息も絶え絶えに答えれば、美少女は皿を持ち上げ、零さないようにレイブンクローのテーブルに運んで行った。
ロンはこれまで女の子を見た事が無い様に、穴が開くほど美少女を見つめ続けていれば、その様子をみてハリーは笑い始めた。
「あの人、ヴィーラだ!」
「いいえ、違います!間抜け顔でボカンと口をあけて見惚れている人は他に誰もいません。」
どこか苛々したような声でハーマイオニーがそう言えば、ロンは間違いないよ!とハーマイオニーの意見を認めようとしなかった。