「バグマン氏とクラウチ氏は、この数ヶ月というもの、三校対校試合の準備に骨身を惜しまず尽力された。そしてカルカロフ校長、マダム・マクシーム、それにこのワシと共に代表選手の健闘ぶりを評価する審査員に加わってくださる。」
代表選手という言葉に、生徒達の耳が一段と研ぎ澄まされたのを感じ取れば、フィルチに箱を持ってくるように言うダンブルドア。
すると、フィルチは、宝石を散りばめた大きな木箱を捧げ、ダンブルドアの方に進み出る。
その箱はかなり古い物のように見え、見つめる生徒達から興奮のざわめきが起こった。
「代表選手達が今年取り組むべき課題の内容は、既にクラウチ氏とバグマン氏が検討し終えておる。更にお二方はそれぞれの課題に必要な手配もして下さった。課題は3つあり、今学年一年にわたって間をおいて行われ、代表選手はあらゆる角度から試される。」
魔法卓越性、果敢な勇気、論理・推理力、危険に対処する能力の事を言うとダンブルドアはゆっくりと話してくれた。
三校対校試合で競うのは、勿論、各校1人ずつの計3人で、選手は課題の一つ一つをどのように巧みにこなすかで採点され、その点数が高いものが優勝となるらしい。
「代表選手を選ぶのは、公正なる選者…炎のゴブレットじゃ!」
ダンブルドアはそう言うと、杖を取り出し、木箱の蓋を3度軽く叩いた。
蓋は軋みながらゆっくりと開くと、ダンブルドアは箱に手を差し入れ、中から大きな荒削りの木のゴブレットを取り出した。
まるで見栄えのしない杯だったが、ただ、その縁から溢れんばかりに青白い炎が踊っている。
「代表選手に名乗りを上げたい者は、羊皮紙に名前と所属校名をはっきりと書き、このゴブレッドの中に入れなければならぬ。立候補の志ある者は、これから24時間以内にその名を提出するよう。明日、ハロウィーンの夜に、ゴブレッドは各校を代表するに最も相応しいと判断した3人の名前を返してよこすであろう。このゴブレットは今夜玄関ホールに置かれる。我と思わん者は自由に近付くが良い。」
ダンブルドアはそこまで言うと、年齢に満たない生徒が誘惑に駆られる事の無い様、年齢線を引くという事を皆に言って聞かせる。
年齢線とは、魔法で引かれた線で指定された年齢未満の者はその線を越える事が出来ない。
最後までそう説明すれば、ダンブルドアは「寝る時間じゃ。みな、お休み」といい解散となる。