どうやら、明日ハリーを迎えにダーズリーの家に行くらしく、マグルの家に行けるという最大のチャンスに興奮気味なアーサーは、その時にどうすれば良いかと、リーマスと話をしたり自分の家族の話をしてくれる。
当日、同僚に借りたテントでキャンプするのが楽しみなのだとか、双子がフクロウと呼ばれるテストで良い点数を取っていないことがモリーの反感をかっているんだとか…それをレンもリーマスと楽しく聞いていたが、夜も更けてくるとアーサーは帰路に着いた。
アーサーやウィーズリーの一家を見ていると家族という物の温もりが無性に羨ましくなる時がある。
自分には求めても手に入らない物だからそう思うのかもしれない…。
「レン、そういえば後で買い物のリストを貸してくれないかい?出かけている時に買っておくよ。」
「判ったわ。有難う。」
そうお礼を言えば「ねーリーマス?」と彼の名前を呼び、彼はいつものように優しくレンを見つめ返事を返してくれる。
家族という温もりを感じたくなった時、レンは、このリーマスの眼差しを見たくなる時がある。
「甘えても良い?」
それに小さく笑い「どうぞ」と言ってもらえ、レンは彼の膝に頭を乗せれば、リーマスは優しく髪を撫でてくれ、リーマスの体温に癒されるように瞳を閉じる。
「無理はしていないかい?」
「今はまだ無理をする必要ないもの。大丈夫…けど…」
「ん?」
「此処のところ、ずっと火星が明るいの…リーマスがくれた本にも書いてあったわ。火星が明るい時は良くない事がおきるって…何もなければ良いんだけど…」
リーマスが撫でてくれるのと体温が心地良く、レンはうつらうつらとし始めれば、リーマスはくすっと笑みを浮かべる。
「レン、無防備過ぎるよ?部屋に戻りなさい。」
「リーマスに殺されるなら本望よ…だから、もう少しこのままが良い」
そういう意味じゃないんだけどなと、リーマスは笑ったが、レンはよく意味が判らないまますぅっと意識を手放した。