翌日は土曜日で、普段なら遅い朝食を取る生徒が多いが、皆はいつもよりずっと早く起きていた。
「レン、貴女起きないの?」
「興味ないもの。」
ハーマイオニーはそれに溜息を漏らし、レンの布団を剥いだ。
「私は貴女と一緒が良いの。さ、起きて頂戴。」
ハーマイオニーもレンの扱いに慣れてきたのか、そうニッコリ笑って言い放つ。
なんて我侭な言い分なのだろうかと、レンは思ったが悪い気にはならなかった。
「早く着替えて、食事を取りに行きましょう?」
「誰が立候補するのかそんなに気になるものなの?」
レンは少し呆れながらも、言われた通りに着替え、談話室へと降りて行きながらそう呟けは、貴女ほど興味がない方が珍しいのよ。と反対に呆れられてしまう。
「レンおはよう。」
「おはよう、ハリー、ロン。2人とも今日は早いのね。」
「こんな時にゆっくり寝てられるのは、レンくらいなもんさ。」
とロンが言えば、ハリーもハーマイオニーも笑ってみせた。
4人は談話室で待ち合わせると、そのまま大広間へと向かう。
丁度玄関ホールに下りて行くと、其処にはいつも組み分け帽子が乗せられた椅子に炎のゴブレットが乗せられて、玄関ホールの真ん中に置かれて、その周りには半径3m程の円が金色の線で描かれている。
「やぁ、レン」
そう言い声を掛けてきたのはセドリックだ。
ハリーは少し顔を顰めたので(ロンはあからさまに嫌がった)レンはセドリックと少し離れた場所まで来れば、苦笑を浮かべた。
「ごめんなさいね、悪気はないと思うから…嫌わないであげて?」
「クィディッチの時、ポッターが吸魂鬼に襲われたのに、僕がスニッチを取って僕らの勝ちになってしまったからね。それが気に入らないのは良く判る。…勿論僕も納得がいっていない事だし。」
その言葉に、レンは少しだけ苦笑を浮かべる。
セドリックが悪い訳でもハリーが悪い訳でもない…事故が重なってしまっただけなのだ。