「それで…なんか話があったみたいだけれど…」
「あぁ…その…僕、立候補する事にしたんだ。もうゴブレットに名前を入れた。出来たら…キミに応援してもらえるかな…って思って。」
「そう…なの。」
彼がゴブレットに名前を入れた…そう聞けば、言い知れぬ不安が心を支配するようだった。
「応援はいくらでもするわ。けれど…本当に気を付けて頂戴ね。何か嫌な予感がするの。」
「あぁ、判ってるよ。有難う。それで…」
セドリックがそう言った後に何か言葉を続けようとした時、ジュッと大きな音の後に、何かが床に叩きつけられるような音が回りに響き渡り驚き跳ねれば、セドリックは小さく笑ってから「行ってあげて」と微笑んでくれた。
レンは「ごめんなさい」とセドリックの元を離れ、慌ててその方向へと向かえば、顎に立派な白く長い顎鬚がを生やしたフレッドとジョージによく似た人物が居た。
「忠告した筈じゃ。」
深みのある声がした。面白がっているような様子で、皆が振り向くと、大広間からダンブルドアが出てくるところだった。
目をキラキラさせてフレッドとジョージを観賞しながらダンブルドアは言葉を続けた。
「2人ともマダム・ポンフリーのところへ行くが良い。既にレイブンクローのミス・フォーセット、ハッフルパフのミスター・サマーズもお世話になっておる。2人とも少しばかり年を取る決心をしたのでな。最もあの2人の髭はキミ達の程、見事ではないがの。」
そういうダンブルドアの言葉に、リーはゲラゲラと楽しそうに笑い、2人を立たせる。
「もう…何やってるのよ…。」
レンもそれに手伝い、リーに言われるまま、ジョージを立たせると一緒に医務室へと向かう。
「何って老け薬を飲んだだけさ。」
「お爺ちゃんなお友達はダンブルドアだけで十分よ。」
レンがそう言えば、ジョージはまた楽しそうにケラケラと笑っている。
本当にもう…と溜息をつ吐きながら言っても呆れている訳ではない自分がいた。