レンは雨の音を聞きながら本を読んでいたが、時々皆の話に耳を傾けクスクスと笑い声を上げる。
ハグリッドは靴下を繕いながら、ハーマイオニーとしもべ妖精論議を始めている。
「あー…レン?」
「なに?」
「あの…朝、セドリックは何て?」
ハリーは少々聞き難そうにレンに言えば、レンは本から顔をあげ、少々きょとんとしてみせるが、直ぐに笑みを浮かべる。
「ゴブレットに名前を入れたって言ってたわ。もし選手に選ばれたら応援して欲しいって。」
「それで…応援するの?」
「勿論。ホグワーツから誰が選ばれても…あー少々スリザリンの生徒だと応援したくはないけれど、それ以外なら応援するわ。程々に。」
程々という言葉にハリーは少し笑うが、なにやら複雑そうな表情だった。
「けれど…私、この試合は、なんだか嫌な予感がするの。何も起こらなければ良いんだけど…そればかりが心配よ。」
「それは、もし僕に参加資格があってもそう思う?」
「そうね、そう思う事をちゃんと説明して、それでも立候補したいって言うならば、反対はしないし応援もする。けれど怪我とか心配ね。」
その答えに、ハリーは少々満足気な表情をした。
そんな会話をしながらも5時半頃になれば、辺りも暗くなり始めた。
レン達はハロウィーンの晩餐会に出るのに城に戻る時間だと思い、そろそろ行かなければといえば、ハグリッドは繕い物を片付けながら、一緒に行くと言いベッドの方へと向かう。
少しすれば、鼻をつくような強烈な臭いがし、レンは思わず咳き込んでしまう。
どうやらそう感じたのはレンだけではなく、他の3人も同じ様だった。
「ハグリッド、それ何?」
「はぁ?気にいらんか?」
片手に巨大な瓶を持ちこちらを振り返るハグリッド。
どうやら、オー・デ・コロンらしく、ハグリッドは、4人の顔を見れば落としてくるとぶっきら棒に言いながら外に出て行った。