第22話
ダンブルドアに連れられて隣の部屋へと入れば、フラーの少々貶している様な声が聞こえる。
「マダム・マクシーム!この小さーい男の子も競技に出ると、皆言っていまーす。」
マダム・マクシームの姿を見つけると、フラーは、つかつかと歩み寄りそう言えば、マダム・マクシームも背筋を伸ばし威圧的に言葉を放つ。
「ダンブリー・ドール、これは、どういうこーと、ですか?」
「私も是非知りたいものですな、ダンブルドア。」
カルカロフもそう言えば、冷徹な笑いを浮かべ、ブルーの目が氷の欠片のような瞳でダンブルドアを睨む様に見たが、レンと視線が合えば、視線を逸らし直ぐに言葉を続ける。
「ホグワーツの代表選手が2名とは?開催校は2人の選手を出しても良いとは誰からも伺っていない様ですが…それとも、私の規則の読み方が浅かったのですかな?」
カルカロフは意地汚い笑いを浮かべながら、ダンブルドアに抗議し、それにマダム・マクシームも同調している様だった。
「誰の咎でもない。ポッターのせいだ。カルカロフ。」
スネイプはそこ意地悪く瞳を光らせてそう言えば、言葉を続ける。
「ポッターが規則を破るものと決めてかかっているのを、ダンブルドアの責任にする事はない。ポッターは本校に来て以来、決められた線を越えてばかりいるのだ。」
「スネイプ先生、待ってください。」
レンははっきりとした口調でそう言えば、全員の目がレンに集まった気がした。
「私がどうしてダンブルドア先生に呼ばれ、此処に連れて来られたか十分に承知しております。クレスメントの力には多少の魔法を打ち消せる力を持っている。…だから、先生は、ハリーが私に頼み、私が羊皮紙を入れたのではないかと…そうお考えの事も。」
マダム・マクシームの瞳が怒りを露にしながらレンを睨み、カルカロフはわざと視線を合わせない様にしながらレンの言葉を聞いている。
「ですが、私はそんな事はしていません。ハリーに頼まれた事もない。ハリーは決してこんな事をする人物ではない。クレスメントの名に懸けて誓ってもいい。」
そう言えば、少しの間沈黙が流れ、ダンブルドアはゆっくりとハリーの元へと歩いていく。