だが、ムーディにそう指摘されて、レンもその可能性が高いのではないかと思った。
ワールドカップで動きをみせた死喰い人…そして逃げ遂せ何処かに隠れているヴォルデモート…。
ホグワーツという鉄壁に外部から人物が入ってもなんら違和感のないこの機会を、もしヴォルデモートが知っていたのなら…?
そうしたら自分の手先を城に差し向けるのではないだろうか…。
だが、今まで1人で孤独や死の恐怖と戦い続けたヴォルデモート…。
そんな彼に協力する人物はいるのだろうか…?
いるとすれば、去年に逃げ遂せたワームテールこと、ピーター・ペティグリューぐらいだろう。
「ワシの妄想でないという証拠ならあるぞ?なぜなら、強力な魔力を持つゴブレットの目を眩ませておるからだ。あのゴブレットを欺き、試合には3校しか参加しないという事を忘れさせるには、並外れて強力な錯乱の呪文をかける必要があった筈だ。ワシの想像では、ポッターの名前を4校目の候補者としていれ、4校はポッター1人しかいないようにしたのだろう。」
「この件には随分とお考えを巡らされた様ですな、ムーディ。」
「ワシの仕事は闇の魔法使いの考えそうな事を考える事だ。カルカロフ、君なら身に覚えがあるだろうが…」
それ以上の言葉を、ダンブルドアが「アラスター!」と警告する様に呼びかけた事でそれ以上の言葉を、ムーディから紡がれる事はなかった。
「どのような経緯でこんな事態になったのか、我々は知らぬ。しかしじゃ、結果を受け入れる他あるまい。ゴブレットの契約の力は強大じゃ…逃れる事は誰も出来ぬ。」
「おぉ、でもダンブリー・ドール…」
「まぁまぁ、マダム・マクシーム。ゴブレットの火は消え次の開催まで灯される事はなかろう。それでも何か他にお考えがありましたら、喜んで伺いますがの」
ダンブルドアの言葉に、マダム・マクシームもカルカロフも言葉が出ない様だった。
それを同意したとみなし、クラウチに競技の説明をとダンブルドアは願った。
クラウチはそれに頷いてみせ、暖炉の灯りの前に進み出た。
彼の姿を近くで見たレンは、病気ではないかと心配する程に隈や真っ白で皺だらけの皮膚だった。