「最初の課題はキミ達の勇気を示すものだ。ここではどう言う内容なのかは教えない事にする。未知のものに遭遇した時の勇気は魔法使いにとって非常に重要な資質である。…最初の競技は10月24日全校生徒、並びに審査員の前で行われる。選手は競技の課題をこなすに辺り、どんな形であれ、先生方からの援助を頼む事も受ける事も許されない。選手は杖だけを武器として、最初の課題に立ち向かう。第1の課題が終了後、第2の課題についての情報が与えられる。試合は過酷でまた時間のかかるものである為、選手たちの期末テストを免除される。」
そう説明し、ダンブルドアに「これで全部だったと思うが?」と確認を取れば、ダンブルドアも同意し、クラムはカルカロフと、フラーはマダム・マクシームと無言のまま部屋を立ち去った。
「ハリー、セドリック、レン。皆、寮に戻って寝ると良い。」
ダンブルドアは微笑みながら3人にそう言ってくれ、セドリックは小さく頷きハリーと共に部屋を出て行くべく足を向ける。
が、レンが動こうとしない事に、2人は振り返り様子を窺っている様にも思えた。
「先生。」
「なにかね?」
「…信じても良いんですよね?…その、先生は私達を信じて下さっているって。」
「勿論じゃとも。」
小さく不安げに尋ねるレンに、ダンブルドアは優しくそう答えれば、レンは安堵した様に息を吐き「お休みなさい」と挨拶をし、2人の側へと歩み寄れば、3人で部屋を後にした。
大広間へと出てくれば、其処には誰も居なかった。
「それじゃ…僕達またお互いに戦う訳だ。」
セドリックがちょっと微笑みながらハリーに声をかけたが、ハリーはまだ混乱しているのだろう「そうだね」と小さく返事を返しただけだった。
「じゃ…教えてくれよ……」
玄関ホールに出た時、セドリックが言った。
「いったい、どうやって、名前を入れたんだ?」
「入れてない。僕、入れてないんだ…僕、本当の事を言ってたんだよ。」
そう言うハリーに、セドリックは信じていなさげに返事を返したのが、レンにとってなんだか悲しく思えた。