その夢をただ夢として終わらせるには、何か現実じみた…というより、夢として終わらせられないと感じる何かがハリーにはあったのだろうとレンは思えば、ハリーの意見を否定する訳もなく、これから気を付けなければいけないと言えば、ハリーも小さく頷いた。
誰かがハリーの命を狙っている事は明らかだ。
2人の意見はそう同じものだった。
談話室に戻れば、談話室はお祭り騒ぎだった。
拍手喝采大歓声…
皆が皆、心から祝っているのかと思えば、それはそうではないだろうとレンは思った。
ハリーに聞こえていたかどうかは知らないが、多くの生徒がハリーを疑い、非難する声を上げていたのをレンは聞いている。
ハリーは談話室から伸びた多くの手に掴まり、色々な人に抱きつかれたり声をかけられたり、ご馳走を進められたりと大変そうだった。
ハリーは何度も「やってない」と言っても、誰も聞き入れてはもらえない。
「僕疲れた!」
とハリーは怒鳴り、もう寝ると談話室へとあがって行ってしまう。
その様子を談話室に居た生徒達は少々驚きも不安そうな複雑そうな表情を浮かべて見送り、レンはハリーに「おやすみなさい。また明日ね」と告げれば、同じように寝室へと向かった。