第23話
寝室に戻りベッドにそのまま横たわれば、隣のベッドを包むカーテンが開き、ハーマイオニーが顔を出す。
「大変な事になったわね。」
「ハーマイオニーは…信じてくれているわよね?」
レンは確認するように聞けば、彼女は大きく頷いてくれ、レンはホッと息を吐いた。
「ムーディが言ってたわ。これはハリーを殺そうと企む誰かの仕業じゃないかって。私も同じ意見よ。」
「そうね…ワールドカップでの出来事、そしてゴブレットに入れられたハリーの名前…誰かが企んでるとしか思えないわ。」
ハーマイオニーは寝室に誰も居ない事を確認すれば、呟くように自分の考えを話してくれる。
「今年は…ハリーにとってとても過酷になると思うわ。」
ハーマイオニーは溜息交じりにそう零せば、レンの同意に「貴女の思ってる意味とは違うの。」と慌てて言葉を付け加える。
「ロンが、ハリーが自分に内緒でゴブレットに名前を入れたって…嫉妬してるみたいなのよ。」
「は?」
ハーマイオニーの言葉にレンは体を起こし、信じられないという表情でハーマイオニーを見つめる。
「事実よ。どうして自分に教えてくれないんだって、僕達親友だったんじゃないかって…」
「どうして…いつもなら信じていた筈でしょう?」
「さっきも言ったけど、嫉妬してるのよ。いつでも脚光を浴びるのはハリー。自分はハリーの親友なのに、おまけ扱いをいつもされてきた。それに我慢して来ていたのに、ハリーは自分に黙って立候補した…また自分はオマケ…ってね。」
「ハリーは好きでこうなってるんじゃないわ!」
レンは思わず大きな声でそういってしまい、ハーマイオニーは「判ってる」と慌てて言葉を付け加える。
「私も判ってるわ。ハリーは好きでこうなっているんじゃないって、好きで注目を浴びてるんじゃないって。…ロンはちょっと子供なのよ。」
ハーマイオニーの言葉を聞くと、大きな溜息を吐いた。